「通院の同行まで頼まれたけど、これって相談支援の仕事?」
「部屋の掃除や買い物まで頼まれて断れず、自分の首を絞めている…」
相談支援専門員として働いていると、一度は「自分の仕事はどこまでやるべきなんだろう?」という境界線(グレーゾーン)に悩みますよね。
結論からお伝えすると、相談支援専門員の本質は「利用計画の作成と調整」であり、直接的な介護や手伝いは原則として対象外です。
しかし、現場では関係性や優しさから断りきれず、何でも屋(便利屋)のようになってしまっている方が少なくありません。
この記事では、相談支援専門員の本来の業務範囲、よく揉めるグレーゾーン業務の判定基準、そして無理のない「角を立てない断り方」を分かりやすく解説します!

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■ 保有資格・専門分野
・現役の福祉施設職員(社会福祉士)/ 相談支援専門員
・2級FP技能士(2025年3月取得)
■ 投資実績・スタイル
・2018年10月に株式投資をスタート(投資歴8年目)
・高配当株・株主優待を中心とした長期保有(バイアンドホールド)が基本
■ 運営メディア
・「社会福祉士が成年後見人を目指すブログ」
・当ブログ(「福祉 × お金」のライフハックを発信)
低収入や将来の不安に悩む福祉職の仲間へ向けて、「資格・転職・副業・投資」で人生の選択肢を広げる現実的な生存戦略をリアルな実体験ベースでお届けしています!
相談支援専門員は「どこまでやる」のが本来の役割?
厚生労働省の定義において、相談支援専門員の主な業務は「基本相談支援」「計画相談支援」「障害児相談支援」の3つに分類されます。
一言で言えば、「サービスをつなぐ司令塔(コーディネーター)」であり、プレイヤー(直接支援者)ではありません。
本来の主な業務範囲(やるべきこと)
- 利用者やご家族へのアセスメント(聞き取り・ニーズの把握)
- サービス等利用計画案の作成・見直し(モニタリング)
- サービス担当者会議の開催・連絡調整
- 行政(市区町村)への支給申請や手続きのアドバイス
- 各事業者(ヘルパー・デイサービス・就労支援等)との連携
つまり、相談支援専門員の役割は「自立に向けた仕組みや環境を整えること」までです。
🔗 【関連記事】[「相談支援専門員はやめとけ」は本当?現場のリアルな評判と失敗しないホワイト事業所の選び方]
現場で迷う「グレーゾーン業務」の判定一覧【どこまでやる?】
現場で相談されやすく、どこまでやるべきか判断に迷う代表的な5つの業務について、基本的な立ち位置を整理しました。
1. 通院・買い物の同行(原則× / 例外○)
「病院へ一緒についてきてほしい」「買い物を手伝ってほしい」という頼み事です。
- 判定:原則としてNG(相談支援の範囲外)
- 理由:移動支援や居宅介護(ヘルパー)の役割です。
- 例外:新しい病院へ通院を開始する際の「医師への状況伝達(初回のみ)」や、サービス調整のための同行であれば「相談業務」として認められるケースがあります。
2. 部屋の掃除や片付け・ゴミ出し(NG)
「部屋が汚れているから片付けを手伝ってほしい」というケースです。
- 判定:完全にNG
- 理由:居宅介護(家事援助)や地域生活支援事業の領域です。相談支援員が直接手を出してしまうと、本来導入すべきヘルパーサービスの導入を阻害することにもなります。
3. 金銭管理・通帳のお預かり(完全にNG)
「お金の管理ができないから預かってほしい」というご相談です。
- 判定:絶対にNG(トラブルの元)
- 理由:金銭の直接管理は権利擁護(日常生活自立支援事業や成年後見制度)の役割です。万が一の紛失や盗難のトラブルに直結するため、絶対に受託してはいけません。
4. 休日・夜間の緊急電話対応(事業所の体制による)
「夜中に不安になって電話がかかってくる」という悩みです。
- 判定:契約内容・事業所加算による
- 解説:「24時間連絡体制加算」を取得している事業所であれば対応義務が発生しますが、そうでない場合は営業時間外の対応まで個人で背負う必要はありません。精神科訪問看護や緊急連絡先への繋ぎ込みを検討しましょう。
5. 行政窓口への申請同行・手続き代行(部分的に○)
「一人で役所に行くのが不安」というケースです。
- 判定:同行は○(代行は×)
- 解説:障害福祉サービスの申請や計画提出のために役所へ同行することは相談支援の重要な役割です。ただし、本人に代わって全ての書類を代行記入・提出することは原則行いません。
角を立てずに「断る」ための3ステップ
角を立てずに「断る」3ステップ
「それは私の仕事ではありません!」と無慈悲に断ってしまうと、利用者や関係機関との関係が悪化してしまいます。上手に対応するための3ステップを紹介します。
ステップ1:一度「共感」して気持ちを受け止める
「〇〇さん、通院に不安があるんですね」「困っていらっしゃったんですね」と、まずは不安な気持ちに共感します。
ステップ2:「制度上のルール」として説明する
個人として断るのではなく、「制度の決まり」であることを伝えます。
「私個人の気持ちとしてはお手伝いしたいのですが、相談支援専門員というルール上、直接同行することができない決まりになっているんです」と伝えるのがコツです。
ステップ3:代わりの解決策(他サービス)を提示する
断って終わりにせず、「本来の担当機関」へつなぎます。
「代わりに、一緒に行ってくれるヘルパーさん(移動支援)を手配できるように計画を立てましょうか?」と提案することで、本来の相談支援の役割を果たせます。
💡 「一人で断るのがつらい」「事業所が何でも引き受けてしまう」とお悩みの方へ
業務の境界線が崩れてしまう原因の多くは、事業所全体に「何でも断らない方針」があったり、先輩・上司のバックアップがない環境にあります。適切に限界線を引いてホワイトに働きたい方は、サポート体制の整った事業所選びが大切です。
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抱え込みすぎる環境なら「事業所の変更」も検討しよう
「断り方はわかったけれど、うちの事業所は『全部やってあげて』と言われる…」という場合、あなた個人の努力だけで解決するのは困難です。
ホワイトな相談支援事業所では、以下のような体制が整っています。
- 契約時に「対応できること・できないこと」を利用者に明確に説明している
- グレーゾーンの相談がきた際、上司やチームで「断る方針」を共有できる
- 一人当たりの担当件数が適切(30件前後)で、追われすぎない
業務範囲の曖昧さに限界を感じているなら、無理をして倒れてしまう前に、チームでしっかり守ってくれるホワイトな事業所へ環境を変えることも選択肢の一つです。
まとめ:相談支援専門員は「司令塔」!抱え込まず適切なサービスにつなごう
「どこまでやるか」に迷ったときは、「これは自分が直接やるべきことか?それとも他のサービスを調整すべきことか?」と立ち止まってみてください。
あなたが何でも抱えて直接動いてしまうと、一見親切に見えても、本来導入されるべき専門サービス(ヘルパーや看護)の機会を利用者から奪ってしまうことにもなりかねません。
適切な境界線を保ち、自分自身の心と体の健康を守りながら、持続可能な支援を行っていきましょう!」
「もっと残業が少なく、業務範囲がしっかり決まっている職場で働きたい…」と感じているなら、一度専門のエージェントに相談してみるのがおすすめです。
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