福祉の現場に飛び込んで数ヶ月。不規則なシフトや初めての夜勤を必死にこなし、「こんなに頑張っているのに、手取りはこれだけ…?」と給与明細を見てため息をついていませんか?
毎月の家賃や生活費に加え、奨学金の返済も重なり、将来のお金に対して漠然とした不安を抱える新卒職員は決して珍しくありません。
この記事では、現役の生活支援員・相談支援専門員として現場で働きながら、FP2級の資格を持つ筆者が、自身の新卒時代に「絶対に知っておきたかったお金の正解」を分かりやすく解説します。
手取りが少なくても、正しい手順を踏めば着実に資産は作れます。焦らず、今日からできる一歩を踏み出してみましょう。

【この記事の著者について】
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■ 保有資格・専門分野
・現役の福祉施設職員(社会福祉士)/ 相談支援専門員
・2級FP技能士(2025年3月取得)
■ 投資実績・スタイル
・2018年10月に株式投資をスタート(投資歴8年目)
・高配当株・株主優待を中心とした長期保有(バイアンドホールド)が基本
■ 運営メディア
・「社会福祉士が成年後見人を目指すブログ」
・当ブログ(「福祉 × お金」のライフハックを発信)
低収入や将来の不安に悩む福祉職の仲間へ向けて、「資格・転職・副業・投資」で人生の選択肢を広げる現実的な生存戦略をリアルな実体験ベースでお届けしています!
新卒の福祉職はお金が貯まらない?手取りのリアルと将来の不安
新卒1年目の平均的な手取り額と支出の現実
福祉職(生活支援員や介護職など)の初任給は、額面で20万円前後、税金や社会保険料が引かれた「手取り」にすると16万円〜18万円程度になることが一般的です。
ここから、家賃、食費、光熱費、スマホ代などを支払うと、手元に残るお金はごくわずか。さらに奨学金の返済が毎月数万円ある場合、「貯金なんて絶対に無理!」と感じてしまうのも無理はありません。夜勤明けのストレス発散で、ついコンビニスイーツやネットショッピングで散財してしまう…というのも、若手職員あるあるです。
先輩からの「福祉は稼げない」は本当か?
職場の休憩室で、先輩職員から「福祉の仕事はやりがいはあるけど、給料は上がらないよ」という愚痴を聞いたことはありませんか?
確かに、福祉業界は制度上の報酬単価が決まっているため、他の民間企業のように右肩上がりで急激に給与が倍増することは難しい側面があります。「やりがい搾取」という言葉に不安を覚えることもあるでしょう。しかし、福祉職には「景気に左右されにくく、長く安定して働き続けられる」という圧倒的なメリットもあります。
だからこそ、福祉職は「1年目からの資産形成」が必須
急激な給与アップが見込みにくいからこそ、福祉職にとって「早いうちから自分でお金を育てる仕組み」を作ることが何よりも重要になります。
「もう少し給料が上がってから貯金しよう」「ボーナスが出たら投資を始めよう」と後回しにするのはNGです。金額の大きさではなく、「新卒1年目のうちから正しいお金の習慣を身につけること」が、10年後のあなたの生活を劇的に楽にしてくれます。
【FP資格持ちの先輩が解説】新卒福祉職の資産形成3ステップ
「じゃあ、具体的に何から始めればいいの?」という疑問にお答えします。FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から見ても、資産形成には正しい「順番」があります。
いきなり全額を投資に回すのは危険です。まずは以下の3ステップで、お金の土台を作りましょう。
ステップ1:生活防衛資金を作る(まずは生活費の3〜6ヶ月分を目標に)
投資を始める前に、最優先で確保すべきなのが「生活防衛資金」です。これは、突然の病気やケガで働けなくなったり、急な出費(冠婚葬祭や車の修理など)があったりしたときに、生活を守るための貯金です。
特に福祉の現場は体力勝負。腰痛などで一時的に現場を離れざるを得ないリスクもゼロではありません。
まずは「自分の1ヶ月の生活費(家賃や食費など)× 3〜6ヶ月分」を目標に貯金しましょう。実家暮らしなら30万円〜50万円、一人暮らしなら60万円〜100万円程度が目安です。このお金には絶対に手をつけず、すぐ引き出せる銀行口座に置いておきます。
ステップ2:絶対に失敗しない「先取り貯金」の仕組み化
生活防衛資金を貯めるために、絶対にやってはいけないのが「余ったお金を貯金に回す」ことです。手取りが少ないうちは、この方法ではいつまで経ってもお金は貯まりません。
正解は「先取り貯金」です。給料が入った瞬間に、強制的に貯金用口座へお金を移してしまうのです。
- 職場の財形貯蓄制度を利用する(天引きされるので一番確実です)
- 銀行の「自動積立定期預金」を設定する(給料日の翌日に自動で引き落とされるように設定します)
「手取り16万円なら、まずは月に1万円(できれば2万円)」を先取り貯金に設定し、残りの14万〜15万円で生活する工夫をしましょう。これだけで、1年後には確実に12万〜24万円が貯まります。
ステップ3:少額から「新NISA」で投資デビューする
先取り貯金が習慣化し、生活防衛資金が貯まってきたら(あるいは目標額の半分くらいまで貯まったら)、いよいよ「投資」の出番です。ここで活用すべきなのが、国が強力に推し進めている「新NISA(ニーサ)」です。
新NISAの最大のメリットは「投資で得た利益に税金がかからない(非課税)」という点。通常は約20%引かれてしまう税金がタダになるため、効率よく資産を増やすことができます。
新卒のうちは、月に3,000円や5,000円といった少額からで全く問題ありません。まずは「お金がお金を生み出す感覚」を早く知ることが大切です。
福祉職と相性抜群!新卒が新NISAを始めるならネット証券一択
新NISAを始める決心がついたら、次は「どこで口座を作るか」です。結論から言うと、スマホで完結する「ネット証券」一択です。
窓口(銀行)で口座開設してはいけない理由
給与振込で使っているからといって、近所の銀行やゆうちょ銀行の窓口でNISA口座を開設するのは絶対におすすめしません。
窓口には人件費がかかっているため、どうしても手数料の高い商品(ぼったくり投資信託など)を勧められるリスクがあります。私たち福祉職が大切に稼いだお金を、無駄な手数料で減らしてはいけません。優良な低コスト商品だけを自分で選べるネット証券を選びましょう。
おすすめは「SBI証券」か「楽天証券」
ネット証券の中でも、圧倒的におすすめなのが「SBI証券」と「楽天証券」の2トップです。どちらを選んでも間違いありませんが、普段よく使うポイント(Vポイントや楽天ポイント)で選ぶのが王道です。
月5,000円からでもOK!「クレカ積立」がお得な理由
ネット証券をおすすめするもう一つの大きな理由が「クレジットカード積立(クレカ積立)」ができる点です。
毎月の積立額をクレジットカードで決済することで、投資金額に対してもポイントが貯まります。例えば、毎月1万円を積み立てて1%のポイントがつけば、毎月100ポイントが自動でもらえます。チリツモですが、何十年も続けるとこの差は劇的に大きくなります。
投資だけじゃない!福祉職が「稼ぐ力(入金力)」を上げる2つの戦略
節約と少額投資の仕組みができたら、次は「投資に回すお金(入金力)」を増やすフェーズです。福祉業界で給与を上げるための現実的な戦略は、以下の2つに絞られます。
資格取得で資格手当を狙う
福祉業界で最も確実な給与アップの方法は「国家資格」を取ることです。 社会福祉士や介護福祉士などの資格を取得すれば、毎月5,000円〜10,000円程度の「資格手当」がつく法人がほとんどです。
この「増えた分の資格手当」をそのまま新NISAの積立額に上乗せしましょう。生活水準を上げずに投資額を増やせる、最強の資産形成術です。
現場から「相談員」へのキャリアアップを見据える
新卒のうちは夜勤手当で稼げますが、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、体力的な限界を感じる日が必ず来ます。
私自身、生活支援員として現場で汗を流しながら、社会福祉士の資格を取り、現在は相談支援専門員としても業務を行っています。現場から相談員(ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど)へキャリアアップすることで、夜勤がなくなっても安定した収入(基本給や役職手当のベースアップ)を得られるようになります。
「体力勝負の働き方」から「専門知識で支援する働き方」へのシフトチェンジを、1年目のうちから少しだけ意識しておきましょう。
まとめ:福祉職の資産形成は「早く始めた者勝ち」!今日から行動しよう
新卒の福祉職向けに、資産形成のリアルなロードマップを解説しました。
- 生活防衛資金を貯める
- 先取り貯金を仕組み化する
- ネット証券で新NISAを始める
- 資格取得でキャリアと収入を上げる
手取りが少なくても、嘆く必要はありません。お金の知識(マネーリテラシー)さえあれば、誰でも確実に資産は作れます。一番の敵は「難しそうだから後でやろう」と先延ばしにすることです。投資の世界では「時間を味方につけること(早く始めること)」が最大の武器になります。
まずは今日、一番ハードルが高い「証券口座の開設」だけでも終わらせてしまいましょう!以下の記事で、スマホ画面を見ながら真似するだけで開設できる手順を解説しています。



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